多くの子どもたちの目が輝く地域に!

「やる気を起こさせるコミュニケーション方法」

清水隆一先生 講演から

 

 滑川ファミリースポーツクラブ設立まであとわずか。春はもうすぐ。

 どれだけの人がクラブに興味を抱いているのか。子ども達や自分たちの将来を案じているのか。交流センター大会議室がいっぱいになったことや、清水先生の講和に夢中になっていく参加者の様子を見ていれば、推測するのは簡単である。

 土田クラブマネージャーが先生を口説き落として実現したこの講演会は、人と、特に子ども達とのコミュニケーションを、どううまく取るのかについての講演及び実体験(ロールプレイング)であった。

 先生の講演を振り返ってみる。

 過去、我々が目にしてきた子ども達を教える指導者の多くは、自分の経験に基づいた指示命令型の指導を行っている。そのために、子どもとうまくコミュニケーションが取れず、誰にでも同じ方法で、かつ、自分のやり方を押し付けてしまっているだけとなっている。

 これらは、子どもたちの失敗するチャンスを取り上げてしまい、自発性や自立性をも伸ばすチャンスを奪ってしまっている。この現実・実態を、まず厳しく認識しなければならない。

 高い自発性や自立性。これらは、子どもたちの創造性・積極性・個性・多様性を発揮することができるようになる重要な要素となる。指導者は、それらの要素を伸ばすためにも、結果管理でなく、個人差を容認し、その子の立場を尊重する管理態度、子どもたちを承認してあげることが必要となる。よって、子どもたちから限りない可能性を引き出すことができるようになるのである。

 

 指導者は、常に、相手の話に根気よく耳を傾け、相手の気持ちに共感し、否定せずに最後まで聞くといったことが必要となる。いわゆる、コミュニケーションをうまくとること。子どもたちは、自分を受け入れてもらっていると安心した時、初めてレセプター(受容器)を開く。指導者に対し安心感や信頼をおいてもらえるようになることが重要である。

 相手と向き合う時、話を聞く時、重要になるのがコーチングスキルである。

 オープンクエスチョン、ペーシング、承認、沈黙、提案、リクエスト、フィードバックなどのスキルを学ばせていただいた。何より大事な基本となるのは、ひとり一人の良いところだけをピックアップして伸ばしてあげること。自らが考え工夫する環境をつくること。

 これらが、先生の講演で話されたことであったと思う。

 この記事を書いている本人も2児の父親である。学んだことを利用しないのはもったいない。何より先生の講演を熱望した張本人でもある。

 うまくコミュニケーションをとった効果は絶大であった。

 子どもたちが本当に楽しそうに私と遊んでくれる。コーチングスキルを駆使したおかげで、自転車もあっという間に乗れるようになった。

 からだを動かすところから生まれた信頼関係は絶大である。家族だけでなく、息子の友達にも効果は大きかったと思う。

 地域にこの輪を広げたい。数年後、きっと、多くの子どもたちの目が輝いている。

 

滑川ファミリースポーツクラブ準備委員 佐藤 匡広

スライドを使っての理論的な説明
スライドを使っての理論的な説明

初対面の相手とのロールプレイで実体験
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託児室では子どもたちもお互いにコミュニケーションづくり
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